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多焦点眼内レンズのご紹介

保険適応で使用可能な眼内レンズは単焦点眼内レンズです。単焦点眼内レンズでも、もちろん見え方は良好ですが一つの距離にしかピントが合いません。例えば遠くが見えるように単焦点眼内レンズの度数を合わせた場合、裸眼で遠くは見えますが読書などでは老眼鏡が多くの方で必要になることになります。反対に近くに合わせた場合は、遠くをみるときに眼鏡が必要になります。
白内障手術後の眼鏡使用を減らす方法として、遠近両用の眼内レンズ(多焦点眼内レンズ)があります。多焦点眼内レンズは遠くと近くの両方が裸眼でピントが合い、日常生活が快適に過ごしやすくなります。

単焦点眼内レンズの見え方
多焦点眼内レンズの見え方

選定療養

先進医療による多焦点眼内レンズ手術は、令和2年3月末にて終了いたしました。
選定療養では、保険診療での水晶体再建術の自己負担分に加えて、多焦点眼内レンズ代が自費負担となります。多焦点眼内レンズ代はレンズごとで異なり、約15~25万円となります。

多焦点眼内レンズのラインアップ

多焦点眼内レンズのラインアップ

国内で認可使用可能な多焦点眼内レンズで現在主流となっているのは3焦点型、連続焦点型、拡張焦点型です。3焦点型、連続焦点型は遠方から、近方約40cm程度まで途切れることなく焦点が合いやすくなります。拡張焦点型は遠方から中間まで連続して焦点が合いやすくなり、近方はそれほどでもありませんが、遠方は単焦点とほぼ同等に近くクリアに見えます。

多焦点眼内レンズの適応

多焦点眼内レンズは裸眼で遠方近方の両方が見える可能性が高くなりますが、光を振り分けるので単焦点眼内レンズより見え方の質はどうしても少し劣る(コントラスト感度の低下)、夜間に光のぎらつきや輪が見える(グレア・ハロー)といったことが生じやすくなります。基本的に眼鏡を使用することに抵抗の無い方は多焦点眼内レンズの適応になりません。また、角膜、眼底、視神経に病気のある方は適応にならないことがあります。
どのタイプの多焦点眼内レンズがよいかも含め、実際の適応には医師との相談が必要です。